51年前オンボロVWバンでヨーロッパ一周をした。
当時はまだユーゴスラヴィア経由でギリシャやトルコイスタンブールへの道のりだった。
ガソリンスタンドでもらった地図を頼りに道を歩いている人に行く先を名乗り、指で方向を教えてもらいながらなんとか目的地にたどり着いた懐かしい思い出の旅だった。
再現すると、ギリシャへ行った時は、アテネと大きな声で行く先を指で示し、通行人は逆方向を指さした時はその場でUターンして今来た道を戻ると言うような珍道中だった。
数ケ月のヨーロッパでの移動は車、なぜかと言うと車の中で寝泊まりし宿泊費の節約
食費は各大学の食堂を利用させてもらい大変助かった。
又、行く先を決めないで行きたいところへ行ける利点もある。
そしてガソリンも安かった。
しかし、車がボロイので行く先々でエンジンをかけるため押してもらい
訪れたすべての国の人々にはお世話になった。
どの国の人も嫌な顔一つしないで大変親切、この体験から日本で外国の人に道などを
尋ねられた時なのど丁寧に教えることにしている。もちろんおしがけが必要な車があれば
喜んで助けたいと思うけど今はそんなボロ車は走っていない(笑)
ギリシャに行ったのは、車を購入したミュウヘンがあまりにも寒く、バーでギリシャへ行けば泳げると言われたのがきっかけだ。
行って分かったことは海ではなく温泉だった。
これも車移動の一番の楽しいところだ。
さて、今回の短い旅行でどこに行くか?
女房の鶴の一言でイタリヤに行くことに決定。
ベニス→フィレンツェ→ピサ→バチカン→ローマ→ナポリ→ポンペイ→カプリと8日間の強行軍。
ベニスはどこを写しても絵になる町だ。
ムラーノ島に行きベネチアングラスの製作現場を見たかったが時間の都合で行けなかったのが心残り。
フィレンツェ、スペイン広場、トレビの泉など51年前と全然変わっていない。
当たり前だ、数千年変わらない町がたかが50年で変わるはずはない!
一路ナポリへ
遠くにヴェスヴィオ山見えナポリ着、今回の旅で唯一変わっていたのがナポリ
51年前より掃除がされておりきれいになっていた。
当時車で走っていると古タイヤを積み上げて燃やし、客引きをしている女性が多くいたが
今回はこのような光景は見られなかった。
最も昔と違い早く寝てしまったけど、、
翌日はポンペイへ
発掘が進んでおり以前より遺跡が大きくなっていた。
アマルフィ、カプリへ
アマルフィ、カプリともども近年の豪華クルーズの人たちでまるで週末の原宿の様。
この現象は観光地全域に見られるとのこと、いわゆるオーバーツーリストだ。
コロナの時を考えると、賑やかな街に戻り(少し戻りすぎ)で良かったと思う。
51年前、陶磁器の会社を設立するにあたり、ヨーロッパの美術館、窯元、食器店、家庭での使われ方などを自分の目で見たことは今でも役に立っている。
今回の旅で忘れていた、現地に足を運ぶ大切さを思いださせてくれた良い旅だった。
次回はスペインを考えている。
ヨコヤマ