今日は、上絵転写加工と下絵銅板転写加工の紹介!
上絵転写のメリット、色が鮮明に表現出来、金銀もOK、一般的に多く使われている加工方法。
同じ加工方法でイングレースと言う、焼成温度を高く設定し、下絵加工ができる転写紙もある。
デメリットとしては、長年使いこんでいると柄が剥げてくるのが難点!
イングレースはこの心配はないが、風合いが柔らかくなるため、ビビットな発色が出ない。
水に漬け、転写紙と台紙をはがしやすくする。
転写紙を生地に乗せ台紙を取り除く。
転写紙中に入った空気を取り除き、乾燥後焼成窯に入れ、約800℃~850℃で焼成し出来上がり。
次は、銅板転写加工
素焼きの生地に直接、和紙に印刷した柄を貼り付け絵付けをほどこす。
注意点、素焼きの生地を用いるため、焼き上がりの収縮率を考えてデザインをする必要がある。
又、磁器と陶器では収縮率が異なるためこの点も注意が必要!
器に銅板紙を置く。
上から、水を含んだスポンジなどで軽くたたくように柄を生地に吸わせる。
器に柄が移り、この後、釉薬を掛け、焼成温度1100度~1280℃で出来上がり。
メリット、下絵のため器が破損するまで絵柄が消えることはない。
デメリット、ビビットな色の表現ができない、素焼きに直接プリントと上から釉薬を施すためデザイン画滲む。
ただ、この滲みが味となり、アンテーク風な出来栄えになり、最近はこの方法での依頼が増えている。
しかし、職人の高齢化により加工できる工場が少なくなってきていることが心配の種だ。
よこやま