無地の陶磁器に、転写紙とよばれるフィルム状のシートを貼り付け、約800℃~約850℃で焼きつける絵付方法です。
転写紙は吸水性のよい台紙に水溶性の糊を印刷し、その上に、上絵の具を印刷、さらにその上からガラスの皮膜となるようなものを印刷して、 最後にカバーコートと呼ばれる保護膜を覆いかぶせるように印刷したものです。
デザインを銅版におこしてその絵柄を和紙に転写し、さらに素焼きの状態の生地に写し取る技法です。
現在では、専用の和紙にスクリーン版を使いデザインを写します。生地にデザインを写した和紙を載せ、水の付いたスポンジでたたいて絵を写します。焼成温度は1200~1350℃で焼き付けます。
撥水剤に絵具を混ぜたものを、素焼きの生地に直接印刷加工し、その上に釉薬をかけると釉薬をはじきます。
それを、約1200度以上の窯で焼成すると、釉薬がかかっていないところがへこんだようなプリントに仕上がります。
CoVスリーカラーマグカップ このマグカップは同じ3色の釉薬を1色ずつ手作業で、かけ分けとても手間の掛かる製法で作られております。色と色の交わるところがきれいに溶け合い、釉薬による色の変化(窯変)がきれいに出るように職人さんの心配りがされています。 手作業の為、色の柄はどれも少しずつ違っておりますが、同じものがないので「自分専用」として毎日使いたくなりそうですね。
さらに、細身のマグに持ちやすさを考えた幅広で大きめな取っ手はとても持ちやすく出来ています。毎日の生活の中で、色彩豊かな「器」は使う人や周りの空気をも明るくしてくれそうです。