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沖縄報告 5

2011.12.27

みなさんコンバンワ~

さて、今年最後の報告は読谷村北窯の登り窯です。

登り窯とは?
斜面に沿って窯を築き、大量に焼成するために、内部を各間に仕切り、炎の熱の対流により、中に入れた作品を焼成時に一定の高い温度保つように工夫された窯のことを言います。
焼成室の一番下が(大口)と呼ばれてます。横から見ると雪のかまくらが連続しているように見え、北窯の場合これが13個つながっている大きな窯です。
最上部には煙突があり、13個各焼成室には薪を投入する(小口)があります。

焼成温度は始めに1日にかけて1300℃まで上げます。
今回北窯110回目の窯焼きは、12月5日19時30分スタート~12月8日12日まで火を焚き続けました。
その後ゆっくり冷まして12月13日が窯出しです。
この冷ますことも大変重要な作業です。特に大きな作品が沢山入っている場合、この冷まし具合でヒビなどが入り今までの苦労が台無しになることもあります。

北窯は、4名の親方の指示に従いお弟子さんたちが24時間焼き続けます。
写真を撮らせていただいた時間帯は與那原さんの時間帯で、ご本人直々にいろいろ教えていただきました。
中でも、無酸素状態にして焼きあげる還元焼成での器は渋い鉄のような焼きあがりですばらしい風合いでした。焼成中の登り窯の中より直接真っ赤な作品をと取り出し、もみ殻の入ったサヤと呼ばれている容器に入ふたをし冷まして出来上がりです。


私はそれほどたくさんの登り窯を見たわけではありませんが、今回の方法は初めてで大変勉強になりました。
なにしろ、同じ土、同じ柚薬を使っても窯の中で置く場所により別の物と見間違うくらい色の変化がある登り窯を使いこなされているな~と感心しました。

現在登り窯も、近郊への環境問題などでだんだん数が少なくなりつつある中で、年5回の窯焚で日本全国の北窯ファンへ器を送り続けておられる親方達ぜひ今後も良い器を作り続けてください。
登り窯見学の段取りをお計らいいただきました、松田共司さん、松田米司さん、作業現場でのご説明いただきました與那原正守さん。そして今回はお会いできませんでしたが宮城正享さんありがとうございました。
松田共司さんよりお聞きしました、北窯の理念。
沖縄の焼き物であること、登り窯で焼くこと、弟子を育てること、これからも期待しております。

これで今年の沖縄報告は終了です。
来年もいろいろな所へ新しい商品製作の旅をしたいと考えております。

本日2011年12月30日16時、あと33時間したら新しい年のはじまりです。
どうぞ皆様もよい年をお迎えください!

つたない報告にお付き合いいただきありがとうございました。

ヨコヤマ

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